円錐角膜で運転免許を取得・更新することはできるのか?

こんにちは、にぃもです。

僕は20年以上、円錐角膜でコンタクトレンズを付けて生活しています。最初のころはわずらわしいと思っていましたが、もうかなりの年数共に生活してきていますので、慣れてしまいました。普通の人と違い生活する上で気を付けないといけないこともありますが、そこまで気に病むことなく楽しく生活しています。

運転免許は、マニュアルの普通車免許を持っています。毎日、普通に車に乗っていますし、ゴールド免許だったこともあります。雨が降っている夜間の運転は少し怖いですが、それは視力が良くない人がほとんど感じることだと思うので、そこまで気にせず運転しています。

問題は視力検査なんですよね。では、円錐角膜の人は運転免許の取得や更新は可能かどうか、解説していきますね。

円錐角膜とは

円錐角膜の形状

円錐角膜は、角膜が時間とともに薄くなる眼の疾患です。また、角膜が膨らみ円錐状になります。

角膜とは目の前を覆う透明な層です。あなたの目から細菌やほこり、ゴミなどから保護してくれています。また、光を目に集中させる働きがあります。円錐角膜になると、ほとんどは下部と中央の部分の角膜が薄くなります。また、角膜の腫れや瘢痕を引き起こす場合があります。こういった角膜の形状変化は、近視(近視)や乱視などの視覚の問題を引き起こします。

円錐角膜にはさまざまな種類がありますが、それらは、薄くなった角膜の形状と場所に基づいています。これらのタイプには、乳首、楕円形、円錐角膜、D型円錐角膜などがあります。

円錐角膜は特異な状態と言え、女性か男性に偏って多い疾患では無いですが、10代と20代の若い年齢の時に患う人が多いです。

そのため、裸眼では目がみえずらくなり、また特異な角膜の形のためメガネや普通のコンタクトレンズでは視力が矯正できずらい疾患です。

 

参考文献:Cedars Sinai  Keratoconus
https://www.cedars-sinai.org/health-library/diseases-and-conditions/k/keratoconus.html

 

免許取得、更新に必要な視力数値

僕は高校生の時に原付免許を取得し、大学生時代に普通車の免許を取得しましたが、その他の免許の視力も紹介します。

普通自動車に必要な視力

普通自動車免許の取得・更新の際に必要となる視力の基準は以下のとおりです。なお中型第一種免許(8トン限定中型)、準中型第一種免許(5トン限定準中型)、二輪免許、大型特殊免許も同様の基準になります。

・両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上

・片眼の視力が0.3未満、若しくは片眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.7以上

 

原付免許、小型特殊免許に必要な視力

原付免許、小型特殊免許の場合は以下の通りです。

・両眼で0.5以上

・片眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.5以上

 

大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)、準中型第一種免許(限定なし)、けん引免許、第二種免許の視力

大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)、準中型第一種免許(限定なし)、けん引免許、第二種免許は以下の通り、最も基準が厳しくなっています。

・両眼で0.8以上、かつ片眼でそれぞれ0.5以上。さらに、深視力を3回検査した平均誤差が2cm以内

 

このように、速度や空間把握能力の必要に応じて異なった視力基準が設定されています。

 

円錐角膜で矯正可能な視力数値

円錐角膜で矯正可能な視力

僕は円錐角膜と診断されたのが、高校一年の時でした。その時に円錐角膜用にカットされたハードコンタクトレンズを処方され、視力が1.0くらいはでていました。人によって、状態が違うので万人にあてはまる訳ではありませんが、初期のころの方が視力が矯正しやすく、実際視力の数値もでていました。

なので、高校一年の時に原付免許を取得した際の視力検査で苦労した記憶はありません。

そして、大学生時代に自動車の普通免許を取得した時もそこまで視力検査に苦労してはいないので、

若いうちは普通車の免許取得に必要な0.7の視力は楽にでていたんだと思います。

現在は37歳ですが、視力矯正後の両目で視力0.6~0.7でるかどうかといった感じです。免許更新の際の視力検査はできる限り、コンタクトをきれいに洗浄した後すぐに検査が受けられるようにしたり考えて検査を受けて、なんとか免許の更新ができています。あと数年はこれで大丈夫かなといった感じですが、もう少し視力がでずらくなってきたら、医師と相談しながら、対策をしていかないといけなくなるかもしれません。

免許更新期間中に視力の改善ができない場合

運転免許更新に必要な視力がでなく眼科医には行ってはいるが、短期間に視力の改善が見込めない場合もあるかと思います。

それで何かしらの手術や新しいコンタクトを作成することで視力は改善できるけど、長期間の日数がかかってしまい、運転免許証の更新期間がその間延長可能なのか気になりますよね。

それに関しては、残念ながらどんな理由があっても、更新期間内に手続きができなかった場合は免許は失効になってしまうようです。

免許を失効すると、再度免許を取る手続きが必要になりますが、やむを得ない事情があったと認められると、再試験には『視力検査』と『適性検査』のみで免許を取得することができます。

そのやむを得ない事情として認められるには、「入院していた」、「更新時は、眼の治療中だったため視力が良くなかったが、現在はよくなった」などの理由を診断書として証明書類の提出が必要になります。また、やむを得ない事情は認められると、最長3年間認められます。

提出する診断書は、眼科の場合指定の様式はありません。診断書は運転免許再取得の際に提出が求められるので、再試験に間に合うタイミングで用意しましょう。運転免許更新の3か月位前には、眼科で視力検査を受けるのが安心かなと思います。

視力の場合は、免許種類によっても必要な視力が異なったり、その他医師の記入事項があるので、運転免許センターに事前に確認の電話を入れる必要があります。

そして、再度の免許取得となるので下記のように手続きが必要になります。

・手続きの日程が指定される
・当日3時間ほど時間がかかる
・住民票など提出に必要な書類がある
・試験手数料、講習手数料、交付手数料がかかります

もし、視力改善に長期間かかるようであれば、詳しくは最寄りの交通安全センターに問い合わせして、手続きを進めるようにしましょう。

 

まとめ

 

僕の意見としては、若いうちに免許の取得はした方が良いと思っています。円錐角膜の方は視力が低下してきてから、免許を取得すると言うのはかなり大変になってくると思うからです。まだ若い頃で視力が出る頃に免許を取得し、歳を重ね視力が下がってきたら、何かしらの治療やコンタクトの改善などをして視力改善を行い免許の更新を挑むような流れが一番良いと思います。また、何年かの未来で円錐角膜向けの良い治療方法が見つかる可能性もあります。そのようなスケジュール管理で、免許の取得をすることをおすすめします。

 

円錐角膜かどうか心配な方はこちらの見え方を見て確認してみてください。

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