生姜シロップの効果的な飲み方とは? ジンジャーシロップの効能をうまくひきだす方法

日本の食卓にかかせない生姜。豚肉の生姜焼きのようにお料理に入れてもおいしいですし、すりおろしたり、きざんだ生姜をお刺身や小籠包につけて、薬味としても。生姜そのものを調理して、ガリや蜂蜜漬けなどにしてもおいしいですよね。

色々な料理に使われる美味な生姜ですが、たくさんの栄養素や、体に良い物質が含まれていると言われています。
この体に良いと言われている生姜をふんだんに使用し凝縮して作られた、生姜シロップが各種販売されていますが、生姜シロップにすることで、手軽に飲むことができ、お料理にも使いやすくなります。

せっかくジンジャーシロップを購入して飲むのであれば、できる限り効果的な飲み方を知りたいですよね。

そんなみなさまに色々な方法を紹介します。

 

 

生姜の代表的な栄養素

ジンジャーシロップの効果

まず、体に良いと言われている栄養素を説明します。

 

ジンゲロール

ショウガに豊富に含まれる辛み成分がジンゲロールで、口に入れるとすぐにピリッと感じるのはこの辛み成分によるものです。

ジンゲロールには抗酸化作用があり、細胞の老化を抑えることでアンチエイジング効果を期待できますし、殺菌の効果も期待できます。

また、免疫細胞の活性化、殺菌作用、胆汁分泌の促進、抗炎症作用、吐き気・頭痛・肩こりを抑える作用などがあると言われています。

ただし、ジンゲロールは空気にふれると3分で酸化してしまうと言われており、すぐにすりおろして食べるなどの工夫が必要で、また、発汗作用により一時的に体温が上がるものの、その後体温が下がるので、冷え性には悪影響をあたえてしまう可能性があります。

 

ショウガオール

ショウガオールもショウガの辛み成分ですが、生のショウガには、ほぼ含まれていません。
乾燥させたり80度以上に加熱することで、ジンゲロールの成分の一部が変化し、ショウガオールという成分になります。

この成分には血行を促進し、体の芯を温めてくれる保温効果や、鎮痛効果が期待できます。
そのため、ジンゲロールよりも殺菌・抗酸化作用があり、基礎代謝が上がるダイエット効果・美肌効果などが強力であると言われています。

 

ジンゲロン

ショウガオールと同様に、ジンゲロンもジンゲロールの成分の一部が加熱や乾燥によって変化してできるものです。
胃液の分泌を高めることで消化や食欲を促進したり、血行を良くすることで、冷え性改善や便秘解消が期待できます。
からだがあたたまることで代謝も高まり、脂肪燃焼しやすいからだづくりが期待できます。

 

食物繊維

ショウガには食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維には腸をキレイに掃除してくれる整腸作用があるため、便秘の解消を期待できたり、急激な血糖値の上昇や、コレステロールの吸収を抑えたりする働きがあるため、食べ過ぎの予防や肥満防止に効果を発揮します。

 

ミネラル

生姜シロップのミネラル

 

生姜には、人が必要な栄養素の一つのミネラルであるマンガンとモリブデンが含まれています。

マンガンは、さまざまな酵素の構成成分になったり、酵素のはたらきを助けたりなど、
体内活動の助役をになってくれる存在であると期待されています。そして、老化防止やガン予防にも一役買ってくれる可能性を秘めているのです。

 

 

たくさん体に良さそうな栄養素がありましたね。

それでは、これらの成分を効果的に生姜シロップで摂取できる方法はどんな方法でしょうか?

生姜シロップの効果的な飲み方

ジンジャーシロップ 効果的な飲み方

 

温めて飲む

基本的にはジンジャーシロップは一度加熱し生産されているとは思いますが、すべてのジンジャーシロップの製法を把握することは難しいので、念のため80度から100度に一度加熱して飲むことをおすすめします。

牛乳やお茶などに混ぜて加熱して飲む感じです。
お料理に混ぜる場合は、加熱する前にお料理に加えてから加熱調理して、食べる流れにすると良いと思います。

そうすることで、ジンゲロールがショウガオールに変化し、冷え性やダイエットに効果的な成分を摂取できるようになります。

また、生姜をたくさん長期的に摂取すると、副作用(お肌がカサカサになる等)が見られる人もいるようなので、一日20ml~30mlを3~5倍に薄めて飲む程度に抑えたほうが良いかもしれません。一見、少ない量に感じるかもしれませんが、生姜シロップは凝縮して作られたものですので、それだけでも定期的に飲んでいれば十分効果を実感できるようになるかと思います。

 

ヨーグルトなどに混ぜて食べる

ジンジャーシロップ ヨーグルト

ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌などは整腸作用があり、生姜のショウガオールなどの成分と一緒に摂取すると、より便秘などに効果があると期待できます。

生姜シロップの大多数が加熱する製法がとられていると思いますので、ヨーグルトなどと混ぜて食べることで、ショウガオールとジンゲロンの効果と腸内の環境をビフィズス菌や乳酸菌などで整えられる二重の効果が期待できます。

ヨーグルトに混ぜて加熱し、摂取することもおすすめです。ビフィズス菌や乳酸菌は加熱すると死滅してしまうと公表されていますが、加熱し死滅後でもヨーグルトや乳酸菌を摂取することで、便秘の対策として効果的であるという研究結果もでているようです。やはり暖かい料理や飲み物は、からだを物理的に温める効果があるので、それらの効果も意識しながら生姜シロップを飲むことも、カラダに良いことだと言えるでしょう。

 

料理などに調味料として入れて食べる

豚の生姜焼きなどのお料理に入れて食べることで、食材の栄養素と一緒に摂取することが可能です。
色々なお料理に活用でき、それらのお料理と一緒にジンゲロール、ジンゲロンやショウガオールを摂取できます。相乗効果で様々な栄養素をとれるので、やはり自炊って大切だなーと思います。

・豚肉
生姜のたんぱく質分解酵素が働き、消化を助けてくれる効果が期待できます。
・玉ねぎ
生姜は豚肉などに含まれるビタミンB1の吸収を促進し、食欲増進や血行促進などの効果が期待できます。
・ねぎ、しそ
からだを温めて、発汗させる作用があります。風邪をひいた時などに一緒に摂取すると良い組み合わせになります。
・味噌
味噌は整腸作用と内臓から体を温める働きがあります。生姜シロップと併せると冷え性を改善できる効果が期待できます。
・黒砂糖
生姜のからだを温める作用を促進し、冷えや風邪予防にも効果があります。

 

実は生姜自体の栄養価(タンパク質や脂質等)はそんなに高くありません。ですが、他の食材や成分と一緒に食べたり飲んだりすることで、よりいっそうからだへの効果が期待できますね。
ただ、飲みすぎには重ね重ね注意してください。1日、20ml~30mlを一杯飲む程度で十分効果が期待できるので、それ以上は長期に飲まないようにしてください。

生姜シロップは、手軽に飲めることが一番の良さだと思いますが、手軽でかつ色々な摂取の仕方ができると言うのが実は一番のメリットなのかもしれません。そうすることで、いろいろな食習慣に合わすことができ、生姜シロップを飲むタイミングや時間帯などの自由度も増します。自由度が増すことで、色々な方が無理なく飲むことができるのではないでしょうか。

 

おすすめの生姜シロップ

それでは、効果的でおいしそうなジンジャーシロップの紹介をしていきます。

必ずしも上記で説明した効果が約束された商品ではありませんので、あらかじめご了承ください。

 

うめジンジャーシロップ 200ml

生姜シロップ老舗メーカーが販売している、ジンジャーシロップです。まだ、アマゾン内ではレビューは入っていませんが、創業120年の日本企業が企画している商品なので、心配ないかと思います。

こちらの商品を一番で紹介している理由は、こちらのジンジャーシロップはそもそも梅と生姜シロップが、これ一本で両方摂取できるという利点です。梅も生姜と摂取すると良いとされていて、両方摂取することで胃腸が強くなると言われています。また、黒糖味を選ぶことで、生姜、梅、黒糖と食べ合わせが良く体に良いものが一度に摂取できるという、一石三鳥以上の効果が期待でき、甘い味付けで飲みやすいシロップのようです。

しかも、コラーゲンが含まれており、コラーゲン以外の添加物も入っていないということで、とてもおすすめの一品です。3~5倍に薄めて飲みましょう。

 

有機コーディアル ジンジャー 500ml

アマゾン内のレビューも1100件を超えており、有機栽培された材料で製造されたジンジャーシロップです。500mlの容量とほかの商品と比べて、コスパが良いので、二番目に紹介しています。少し酸味が強いシロップのようなので、すっぱいものに抵抗のない方にはとてもおすすめです。

こちらも希釈して飲むようにしましょう!

 

銀座のジンジャー ジンジャーシロップ ドライ 200ml

一番低価格で買えるので、生姜シロップに興味がでたけどとりあえず試してみたい!という方におすすめのシロップです。

レビューも100件近くが入っており、おおむね悪いレビューがないので、おすすめのシロップです。こちらも希釈タイプなので、薄めて飲むようにしましょう!

 

コスパの話をしてしまうと、やはり自分で生姜シロップを作ることが一番のような気がしますが、なかなか時間がないという方はぜひ市販のシロップも試してみてください。また、自分で作ると難しい食材を混合して飲めるジンジャーシロップも販売されています。生姜の足りない成分をほかの食材の成分で補うことが、シロップで手軽にできるので自分で購入する際はそういった商品を選ぶのも賢い選択かなという気がしました。

 

参考文献

一般社団法人 日本乳業協会(https://www.nyukyou.jp/dairy/index.php?rm=4&qa_id=334)

玄米由来の乳酸菌加熱殺菌体の健康機能整腸作用と肌の保湿作用(https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1359)

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