ホルムアルデヒドはどんな匂い? 測定方法や簡単な対策を解説

ホルムアルデヒドが体に良くないのはご存知かもしれませんが、実際にどんな匂いなのか、分からない人も多いのではないでしょうか。

ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因の一つと言われていて、がんを引き起こす原因ともいわれています。今回はホルムアルデヒドのニオイと検査方法を解説していきます。

ホルムアルデヒドはどんな匂い?

ホルムアルデヒドはどんな臭い

ホルムアルデヒドは常温では無色透明で目には見えませんが独特のニオイがします。

人によりニオイの感じ方は多少変わりますが、べニア版の臭い、よくビニールのシールなどに付着している匂い、ツンとくる酸っぱいニオイなど鼻にツンとくる匂いがした場合は、個人差はありますがホルムアルデヒドの可能性があります。
大多数の人が不快感を感じるニオイです。あまり長時間嗅いでいると体調不良を起こしますので、避けるようにしましょう。

 

空気中のホルムアルデヒド測定方法

ホルムアルデヒド検知方法

ホルムアルデヒドを測定する方法はいくつかあります。

シックハウス用検知管を用いた測定方法(検知管法)

自動ガス採取装置 GSP-300FT 、GSP-300FT -2、GSP-311FT 、GSP-200でシックハウス用検知管が使用可能です。

ガラス管の中にホルムアルデヒドと反応して着色する指示薬が入った検知管に一定の空気を通して、着色長からホルムアルデヒドの濃度を求める測定の方法

詳しくは検知管を扱っているこちらまで。(株式会社 ガステック)

 

クロマトグラフ法

部屋の空気を捕集剤に吸着させ、その吸着された様々な有機化合物を細かく分離して、ホルムアルデヒドなどの化合物の量を調べる測定の方法
もっとも正確に測定する方法のひとつで、空気の補修方法の違いでアクティブ法とパッシブ法にわかれる。

 

捕集剤の中に強制的に空気を通過させて試料を採取する測定の方法。
(新築の場合の詳しい測定の方法)
窓開け換気を行う(30分)

窓を全て閉め、5時間以上放置
※換気回数が1時間に0.5回の場合
※換気計画の中に入っている空間は全て扉を開ける
※換気システムは運転
※出来る限り生活される状態を維持
※生活される方にとっては、家具等の搬入後が望ましい

測定(30分:空気の流量の設定により異なる)
※午後2‐3時のもっとも1日で暖かくなる時間の測定が望ましい
※原則1箇所2回の測定
捕集剤を測定したい箇所に吊るしておき、試料を採取する測定の方法
(新築の場合の詳しい測定方法)
窓開け換気を行う(30分)

窓を全て閉め、5時間以上放置
※換気回数が1時間に0.5回の場合
※換気計画の中に入っている空間は全て扉を開ける
※換気システムは運転
※出来る限り生活される状態を維持
※生活される方にとっては、家具等の搬入後が望ましい

測定(24時間:最低でも8時間)
※午後2‐3時のもっとも1日で暖かくなる時間をまたいだ測定が望ましい
詳細はこちらを参照お願いします。(特定非営利活動法人 日本VOC測定協会)

捕集剤の種類は下記から参照できます。たくさんあるので下記を参照お願いします。

国土交通省ページ
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/090401passivesampler.pdf

吸光光度法

ホウ酸溶液の中に室内の空気を通しホルムアルデヒドを捕集する。
この補修した溶液に、数種の溶液を混合すると赤紫色に発色するため、550nm付近の波長で吸光度を測定する方法

詳細はこちらから。(日鉄テクノロジー株式会社

まとめ

信頼性の高いクロマトグラフ法によるホルムアルデヒドの測定費用は年々下がってきています。
そのため、検知管法との測定費用の差もそれほど大きくないため、せっかく測定するのであれば、クロマトグラフ法のアクティブ法やパッシブ法で測定を依頼することをお勧めします。

ホルムアルデヒドを含む室内の化学物質の測定を行う業者も紹介していますので興味のある方は、ホルムアルデヒドの測定にかかる費用など確認してみてはいかがでしょうか?

匂いだけではなく健康被害やガンにもなる可能性のあるホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドは刺激臭だけではなく、体調が悪くなったり、シックハウス症候群の原因となる化学物質です。

シックハウス症候群は、人体に様々な症状を起こします。
ただし、人によってその症状も度合いも異なり、原因は個人によってまちまちです。
一般的に考えられるのは、床、天井及び壁などに使用されている人的有害な建築資材や、接着剤及び塗料が揮発性があり、空気中に自然発揮され、知らず知らずのうちに人体に吸引され、体内で蓄積されます。

そして、あるとき突然症状が現われ、一生完治することはないといわれています。また、病院に行っても治療薬はなく、処方されるのは対処療法薬です。特に密閉度の高い現代の建築物は、空気が新鮮なものと十分換気できるものではなく、私たちは部屋にいても常に危険にさらされています。
揮発性のある有機化合物(TVOC)やホルムアルデヒドは、ごく一般に建築資材や家具に使用されており、発揮率はむしろ築数年後十分部屋が暖房器具等で暖められたときに高いといえるでしょう。何か嫌なニオイが消えないなど、気になるようでしたら一度部屋のホルムアルデヒドやTVOCを測定してみてはいかがでしょうか。お子さまが居るご家庭ならば特に検討を熟慮された方がよいかと思われます。

 

ホルムアルデヒドの詳しい対策や除去方法を知りたい方はこちらから。

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