こんにちは、にぃもです。
僕は高校1年生の時に円錐角膜と宣告されて以来、20年以上円錐角膜とうまく付き合っています。
高校一年の夏に初めて、円錐角膜用に特別にカットされたハードコンタクトを処方されて眼に付けたときは、とても痛かったのを覚えています。
また、眼に付ける事もなかなかできなくて、コンタクト自体が目の角膜の上にうまく付けられず、眼球の裏側の方にいってしまい焦って指で取り出した時は本当に痛くて、眼が真っ赤になってしまいました笑(ハードコンタクトあるあるです)
そんなこともありましたが、大学にも入学し就職し、今に至るまで普通に生活できていますので、円錐角膜とどのように向き合ってきたか、今回は「円錐角膜のコンタクトが痛い時」の対処方法を紹介します。
円錐角膜初期の方で、ハードコンタクトを処方された方向けの方法です。
円錐角膜用のハードコンタクトをつける時に痛む
ハードコンタクトを付ける際に、視線を前方の一点を見つめながらコンタクトを角膜(黒目の中心真ん中部分)の上にのせるように付けないといけないのですが、最初はなれずに前方一点を見れなかったり、角膜の上にうまく乗せられず白目よりの所にのせてしまい、変な所にコンタクトがいってしまい取るのに苦労したり痛んだりします。
最初は手鏡などを洗面所の横の台などに鏡を上向きにして置いて、手鏡を下に覗き込むようにして、視線は前方の一点を見ながら、角膜の位置を確認しながらハードコンタクトを付けるようにしましょう。下記は初めてハードコンタクトを付ける人向けの手順です。
①手をきれいに洗います。特に指先や手のひらに油脂が残らないくらい丁寧に洗います。キュッキュッとなるまで洗いましょう。
②ハードコンタクトレンズを丁寧に洗います。こすり洗い用の研磨剤入りタイプの洗浄液で、表と裏側を指先でよくこすり洗いしましょう。特に裏側はキュッキュッと感じられるくらい洗います。
③手鏡を洗面台のそばに鏡の麵が上(天井)向きになるように置きます。
④右手の人差し指にハードコンタクトを乗せて、左手は人差し指と親指でまぶたを見開いた状態に固定します。
⑤鏡を下にのぞきこむようにして、視線は鏡の真ん中になるようにし、その視線のまま、黒目の真ん中に人差し指の上のハードコンタクトレンズが少し触れる程度まで指を近づけます。
⑥指を近づけた後、人差し指を黒目の真ん中から徐々に離していき、ハードコンタクトレンズが指についてこなかったら、コンタクトをうまく付け有れています。
⑦その後少しずつ顔を上げて、左手の指をまぶたから放しゆっくりまばたきをして、コンタクトがずれたり取れたりせずに、眼がよく見れるようになったら、ハードコンタクトが無事につけられています。
ドライアイの方は、眼が乾燥してうまくコンタクトが目についてくれない時があるかなと思います。
その時は写真のようにハードコンタクトにひたひたに目薬を浸して、眼に付けると、表面張力の力でうまく黒目にくっついてくれます。
どうしてもコンタクトがうまくつかなかったり、また、眼が痛い時やコンタクトをずらして眼球を傷つけたくないときは試してみてください。
円錐角膜用のハードコンタクトを装用していて痛む
眼が乾燥していると、ふとした瞬間にコンタクトがずれたり、ホコリが目に入って痛んだりします。そういう場合は、一度コンタクトレンズを外して、目薬を点眼するなどして、眼のうるおいを保つようにしましょう。
頻繁に点眼するようにし、眼のうるおいを保ちましょう!
風が強い時に痛む
この現象も目が乾燥していると起きやすいのですが、風が強い時は目が乾燥してなくても、ホコリや風でコンタクトレンズがずれて痛くなります。こういう場合は、眼を頻繁につむって、やり過ごしましょう。
どうしても円錐角膜用のハードコンタクトが痛む
ハードコンタクトのフィッテイングが合っていない
ハードコンタクトのカーブが目に合っていないため、眼が痛んでいる場合があります。
初めてコンタクトを作成する方は、よくわからずハードコンタクトを作ってしまい、フィッティングがうまくされていない事も考えられますし、長期間ハードコンタクトを使用し、目の角膜自体が変形し合わなくなっている場合もあります。いずれにせよ、カーブがきつくなっていると目と干渉し痛みが発生してしまいますので、フィッティングが痛みの原因と考えられるときは、コンタクトのカーブを緩くしてもらえないか、眼科医の医師に相談してましょう。
花粉症やアレルギー、ドライアイのため痛む
花粉症やアレルギー、ドライアイが原因で炎症をおこしていたり、眼が腫れていてコンタクトをつけられず、無理矢理つけてもとても痛みます。これらの場合は他の症状を治療しながら長い目で治していかないといけません。
僕も花粉症とアレルギー持ちで、この現象で苦しむときもあります。この場合も、医師と相談して他の症状を治す治療をしつつ、コンタクトを付けられるようにしていきましょう。
自分の場合は、花粉症の季節前にアレルギー症状を抑える飲み薬を飲みながら、それでもアレルギーの症状で炎症がおきてしまったら、それを抑える薬を使いながらコンタクトレンズを付けています。
神経過敏のため痛む
ハードコンタクトをつけていると眼球の周りや角膜に細かいキズができてしまい、それが炎症を起こし、コンタクトを付けると激しく痛みつけられなくなる場合があります。また、付ける時は痛くなかったのに、付けていると大量の目ヤニが出て来たり、目が痛むと言う症状も見られます。
この場合も医師に相談し、神経過敏を抑える治療をしながら長い目でコンタクトを付けられるようにしていかないといけません。
これらは眼精疲労などやオフィスワークでの長時間の労働が原因の場合も考えられるので、様々なアプローチが必要になる場合があります。
参考文献:California Keratokonus Center Why Keratoconus Contacts Hurt, Itch, and are Uncomfortable
まとめ
色々な原因でハードコンタクトレンズの装用で目が痛むことがあります。何にせよ、眼が赤くなってしまい目やにが出てきたりしたら、一度眼科を受診しましょう。ハードコンタクトのカーブが合っているのか、炎症を起こしているようであれば目薬の処方をしてもらったり、眼に傷がついてないか診てもらうなどすることが重要です。自分なりに検討がついていたりしたら、そのことも医師に話して相談すると良いと思います。
ハードコンタクトを付けていること自体がもう痛くて仕方なくなった場合は、眼科の医師にハードコンタクト以外で良い方法がないかを相談することも必要になってきます。
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